PHPは、サーバーサイドスクリプト言語として広く使われており、Webアプリケーションの開発に不可欠です。本記事では、Ubuntu 24.04にPHPをインストールする方法をステップバイステップで解説します。
環境
- OS Ubuntu24.04
システムの更新
まず、インストールを始める前にシステムのパッケージリストを更新し、最新の状態にします。
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade -y
PHPの最新バージョンをインストールするために、必要なリポジトリを追加します。通常、ondrej/php
リポジトリを使用します。
$ sudo apt install software-properties-common -y
$ sudo add-apt-repository ppa:ondrej/php -y
$ sudo apt update
PHPのインストール
次に、PHPをインストールします。この例ではPHP 8.1をインストールしますが、他のバージョンも同様の手順でインストールできます。
$ sudo apt install php8.1 -y
必要なPHPモジュールのインストール
多くのPHPアプリケーションでは追加のモジュールが必要です。一般的なモジュールをインストールします。
$ sudo apt install php8.3-cli php8.3-fpm php8.3-mysql php8.3-xml php8.3-mbstring php8.3-curl php8.3-zip php8.3-gd -y
バージョンを確認します。
$ php -v
PHP 8.3.6 (cli) (built: Jun 13 2024 15:23:20) (NTS)
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.3.6, Copyright (c) Zend Technologies
with Zend OPcache v8.3.6, Copyright (c), by Zend Technologies
PHP-FPMの設定
PHP-FPM(FastCGI Process Manager)は、PHPのリクエストを処理するための高速な実行環境です。これを使用するには、以下のコマンドでサービスを起動し、自動起動を設定します。
$ sudo systemctl start php8.3-fpm
$ sudo systemctl enable php8.3-fpm
Apacheと連携
PHPをApacheと連携させる設定を行います。Apacheのインストールを行います
$ sudo apt install apache2 -y
ApacheでPHPを使用するためのモジュールをインストールします。
$ sudo apt install libapache2-mod-php8.1 -y
Apacheの設定ファイルを更新
Apacheの設定ファイルを開き、PHPの設定を確認します
$ sudo nano /etc/apache2/sites-available/000-default.conf
設定ファイルに以下の内容を追加します。
<FilesMatch \.php$>
SetHandler application/x-httpd-php
</FilesMatch>
設定を反映するためにApacheを再起動します。
$ sudo systemctl restart apache2
テストファイルの作成して、実行してみます。
$ sudo nano /var/www/html/info.php
コードを記述します。
<?php
phpinfo();
?>
ブラウザから「http://your_server_ip/info.php」にアクセスします。以下の画面が表示されれば、正常に設定できていると思います。
※「https」ではなく「http」でアクセスしてください。
